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鳥​篭​の​中​の​ス​ピ​ラ​ー​レ

from Love Pit by DAM-T

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lyrics

暗く長い廊下だった これも罪ならしょうがなかった
真っ直ぐな一本道をただ只管 歩き続けてたんだ
衝動が枯れ果て暗闇の中で惰性が華麗に咲いていた
同じ部屋の隅で 自分の名前さえも分からない子供が泣いていた

「どうしたの?どこか痛いの?」

僕の影がその子に触れないように
タンポポの綿毛さえも揺らせないほどの優しさでそう囁いた

「痛くないもん、どこも痛くないもん」

そうか、きっと君は知ってしまったんだろう 新しい感情に翻弄され戸惑い
たった1つしかない小窓を締め切って 冷え切った
真っ黒く渦巻いた景色の中で何も出来ずに溺れている自分を
さらに見つけてしまったんだろう?其の渦の中心で輝く何かを


何かを、あれは何だろう
「綺麗だね」
…ああ、とても綺麗だ
ところで、君は誰?


花瓶には一輪の車百合 元々は雪のように真っ白な気持ち
走りまわって、走り回られ 確かに残していく足跡
宝箱で培った価値観も 箱庭と知った僕たちはもう
ここで一度全部捨ててしまうことに 少し葛藤を抱いて眠る
花瓶には一輪の車百合 元々話すことなんてなかった
ただゆっくり過ぎる時間に 止まって欲しいと願う瞬間が
いずれ来るかもしれないからそれまでは土砂降りの雨を歩こう
君が疲れてしまった時に 傘を差してくれる人は必ずいるから


必ずいるから きっと見つかるから


どうしたの?そんなに濡れちゃって
君の涙は、雨なんかじゃ誤魔化せないよ
いつまでそこにいるつもりなの?
それとも行き先を忘れちゃったのかな?
さあ、おいで


もうこれ以上歩けないと弱音を吐いた 湿気った翼で震える膝を抱いた
声にならない叫びを飲み込んだ 本音を奥に押し込んだ
扉を閉めた 固く閉ざした 内側から鍵をかけた ちょっと泣いた
笑い方を忘れた 思い出した 誰かの笑顔が見たくなった
その扉を再び開けると 小雨上がりの快晴の空
忘れていたのは笑い方?違う! この広い世界の明るさ
もう泣かないって誓ったはずなのに涙が止まらない 
ここに来て、やっと、捨て猫みたいだった僕は強くなれた


あの日、自分の名前さえも分からなかった少年の強がりは
この物語の語り手の探していた優しさへと変わった
新しい靴を履いてさあ出かけよう 壁なんて最初からないんだよ
オーバー・ザ・ボーダー 次のステージでまた会いましょう

credits

from Love Pit, track released August 21, 2011

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